月3万円の節約で2,000万円?!
月末月初、年末年始は、お金の使い方を振り返る良い機会です。
お金の使い方を少し見直すことができれば、人生におけるトータルの収支が2,000万円ほど変わってくるかもしれませんよ。
【コラムニスト】
ファイナンシャルプランナー 三井明子
家計改善の目標は、月3万円の支出減から
・年収はそこそこあるのに、なぜかお金が貯まらない・・・
・何となく、今のままだと将来不安・・・
・もっと貯金できたらなぁ・・・
と思っている方は、目に見える効果を実感するために、まず月3万円(年間36万円)の支出を見直して貯金に変えていきましょう。
できる範囲で貯金するのも、やらないよりはいいのですが、例えば毎月5,000円を貯めたところで、年間6万円。10年でやっと60万です。
貯蓄目標が小さすぎると効果が実感できず、続ける意味を見失ってしまいがちです。逆に、最初から高すぎる目標を設定してしまうと、ストレスが溜まりすぎて逆効果になります。
ご年齢にもよりますが、ある程度まとまった額で、無理ない範囲で目標を設定してみましょう。
月3万円の支出を減らす効果
月3万円(年間36万円)の貯金を・・・
・10年続けると、360万円。 車が1台買えますね。
・20年続けると、720万円。 マンションのフルリフォームができそうです。
・30年続けると、1,080万円。 ついに1,000万円の大台に乗りました。
例えば、30歳から60歳まで月3万円の貯金を続けると、1,000万円を貯めることができるというわけです。
しかし、このコラムのタイトルのように2,000万円にはまだなっていませんね。
皆さんがお金を貯める理由の一つに「老後の生活費のため」という目的があるかと思います。
生活費を月3万円節約し続けるということは、老後のために貯金しなくてはいけない額(※詳しくはマネーセミナー第二章をご覧ください)も、1,000万円減るのです。
30年間生活費を月3万円節約してきた方なら、もうそれは生活習慣として染みついているはずです。
その生活を老後そのまま続けるだけで、老後に必要な生活費も節約する前より少なくて済むのです。
つまり、次の図の例のように、30歳から生活費を月3万円節約して90歳まで生きた場合、人生トータルでの収支は、2,160万円も変わってくるということなんですね。
あなたに合った節約方法と資産運用を!
とはいえ、月3万円の節約を継続していくことが容易ではないという方も多いと思います。人生の様々なステージにおいて、収入も支出も一定ではなく常に変わっていくことがほとんどですし、皆さんそれぞれにとって無理のない、持続可能な方法で節約を行うことが重要です。
FPによる個別相談では、いくつもの世帯で家計診断を行ってきた国家資格を持つFPが一緒に考え、アドバイスをしてくれます。さらに、計画通り貯蓄ができているかを定期的にチェックするためのアフターフォローサービスもご用意していますので、ぜひご利用ください。
また、節約した3万円を銀行に貯金しておいてもいいのですが、基本的な金融知識を身に付けたうえで、確定拠出年金やつみたてNISAなどを活用して、さらに資産を増やしていくということもできますね。
可能な限りリスクを回避しながら、安定した成果を上げる資産形成の方法については、マネーセミナーの第三章で解説していますので、そちらも合わせてご確認ください。
今回はここまでとなりますが、いかがでしょうか?
なんとなくお金を使ってなんとなく老後を迎えて・・・というのではなく、ご自身の人生に一度しっかり向き合っていただく時間をまずは投資していただければと思います。